ケアンズの南24キロに位置するオーストラリアでも最大の熱帯雨林の国立公園。あまり聞きなれない名前ですが、南北に60km、東西に20km、面積約800平方キロメートルにわたって広がる熱帯雨林の山の帯から成ります。その中にオーストラリア北半分の中での最高峰と準最高峰の両方がそびえていることもあり、国内でも一番の降雨量を誇るエリアです。年間の降雨量は山頂付近になるとなんと平均9000mm(日本平均の約5倍!)にも上り、それだけの雨を毎年吸収できる周辺の熱帯雨林は、緑も色濃く一層美しい。
ケアンズを出発してまず最初に見えてくるのは、ウォルシュズピラミッドという922メートルの三角山。毎年8月末のフットレースでは、登山を含めた約12kmの過酷なレースが行われています。頂上からの眺めは360度見渡せる絶景。周辺に広がるサトウキビ畑から、山脈の向こう側にのぞく海、反対側には高原地帯まで、バラエティーに富んだ景色が楽しめます。この山の近辺は雨量はそれほどないので、植生もユーカリやアカシアが多いのですが、ここから国道一号線(ブルース・ハイウェイ)沿いに南に下がっていくにしたがって、緑の色も少しずつ色濃くなってきます。
準最高峰のべレンデンカー(1592メートル)を通過すると、バビンダという小さな町に入ります。人口約1200人ほどのサトウキビの町ですが、オーストラリアでは一番の降雨量を誇る町として有名。その証拠に、年間降雨量トップの町に与えられる金の長靴型のトロフィーが、メインストリートの郵便局の窓に飾られているのです。そのバビンダを抜け、さらに10分ほど西へ走るとバビンダボウルダーズに到着します。ここは、何十万年もの年月をかけて流水にさらされながら形成された花崗岩の渓谷が熱帯雨林に囲まれている、とても落ち着ける場所。安全に遊泳できる浅瀬も多数あり、泳ぎの苦手な人でも楽しめるポイントです。また、周辺の熱帯雨林散策も歴史を感じさせる大木が多く、中には人のウエストほどの太さもある巨大なツタも垂れ下がっています。尚、駐車場近くには無料バーベキューの施設もあるので、材料を持っていくと便利。隣接してキャンプ場もあります。
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| ジョセフィンフォールの滑り台 |
そしてもう一箇所、こちらも地元の人に人気のジョセフィンフォール。こちらは最高峰のバートルフリアー(1622メートル)のふもとに位置し、ボウルダーズと同じ花崗岩の渓谷の一部に、美しい滝が落ちています。3箇所のビューポイントがあり、1番上と2番目は写真撮影向き。そして3番目のポイントでは遊泳が出来ます。ここの人気はなんといっても滝すべり。自然の一枚岩の上に流れる水に体を任せ、ツルーンっと滑り台が楽しめるのです。ただし、雨期の間は特に水量が増えて急流になり、危険性も高まるので、十分な注意が必要です。川の水際にはゴールデンペンダの大木が並び、雨が多かった雨期の終わりには沢山のポンポンのような、美しい黄色の花を咲かせます。熱帯雨林の澄みきった空気と、飲めるほどのきれいな水で、心も体もリフレッシュ!
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